時節感当(じせつかんとう)
世阿弥が風姿花伝の中で使っている言葉だ
ぼくはこの言葉が好きなんだけど
会得したか?と自問すれば
Noだ
なぜかって?
世阿弥が残した多くの言葉は
一人称(自分自身)で完成を目指せることが
多いのだが
この時節感当は、自分と相手の間(タイミング)
を説いていて
「こうすれば」という論理で説明できるものではない
そう…言語表現が難しいスキルなのだ
けれども、必要ないか?と言えば
必要なものだと思う
どんなに正しいと思ったことを言っても
タイミングが悪ければ相手に受け入れてもらえない
このことは、ぼくも経験と照らしてもそう思うからだ
世阿弥に言わせれば、ぼくも老年期だ
そろそろ時節感当を体得できるように
精進していかなければ…
そんな今日このごろ
#風姿花伝