炎上…
どこかが罹災しているのではない
SNS上でしばしば耳にする言葉だ
この10年あまり
ソーシャルメディアの浸透によって
個人と個人がつながる物理的制約はなくなり
考えや価値観を共有することが容易になった
このことは共感の輪を広げる恩恵と同時に
反感を呼び起こすトリガーにもなっている
昨年、アメリカで起きた警官による黒人死亡事件は
SNSによってまたたく間に全米の関心事になり
警察への抗議活動へのエネルギーと
抗議の名の下、暴徒化するデモ参加者を制圧しよう
とする活動へのエネルギーが発生した
後者の集団に加わった17歳の少年は
自ら銃を持ち出し、デモ参加者へ発泡し
死者が出る事態となった
日本ではここまでの惨事は想像しにくいが
共感と同時に反感を生み出すSNSのメカニズムは
同じだと思う
一人の人の中に、光と影がある
その人が別の人とつながることは
共感と反感があるのは自然なことかもしれない
SNSは確かに便利であり、その恩恵はある
一方で、副作用を感じ始めている人たちは
確実に増えているとも思う
先日もある芸能人が言った
「言葉が使いづらくなってる気がする…」
ぼくもそう思う…
不特定多数とつながれるSNSは確かに便利だが
そこに難しさがある
リアルで知り合った人たちとのコミュニケーション
の一つのツールとして使うことが
今のところベターなのではないかと思う