今年のGW期間中の山岳遭難事故
全国で157件、死者・行方不明者29人
過去5年で最多タイとのこと
この数字は一般的には、どう解釈してよいか
よくわからない数字だと思う
なので、少しだけ解説すると
そもそも、山岳事故は毎年
年間約3,000人ほど(件数は2,000件前後)
そのうち、死亡・行方不明は300人前後
つまり、約10%の割合で死亡または行方不明となっている
冒頭に戻ると
GW期間の10日あまりで事故件数自体はさして突出している
わけではないが、死亡・行方不明者が平均値の約2倍となっている
これは
「せっかくのGWなのだから、普段なかなか行けない山に行こう」
との心理が働いていると思われる
別な言い方をすると、難易度が高い山に行こうとする傾向がある
そしてもう一つ、挙げておかなければならないのがGWという時季だ
山はまだ冬(残雪期)
天候も目まぐるしく変わる
登頂を断念するケースは当たり前のようにある
ここが生死の分かれ道になる
断念するか、続行するか
気象をどこまで読めるか、気圧の変化をつぶさに確認しながら
リスクを感じたら迷わず下山する心構えが重要だ
登ることと、登らないことの両面のバランスだと思う…
ちなみに、ソロが基本のぼくの場合
毎回の登山では
登る=49%
登らない=51%
を心構えに置いている
え?おかしいって?
逆ではないかって?
では登らないこと(断念して途中下山)はどれぐらいかって?
そうですね…10%ぐらいでしょうか…この10年ほどで断念したのは