どこにボタンの掛け違いがあったのか?
1年前、突如、体調不良を理由に辞任した前首相に変わり
党内多数の支持を得て後任に抜擢された首相
衆院議員任期満了が近づくにつれ
孤立を深めているように見える
支持率低迷が背景にあるのか
閣外の議員たちにとって「何よりも」選挙のことが最大の関心事なのか
様々な思惑が交錯しているのだろう
首相はこの一年、何を思い取り組まれてきたのだろう…
もちろん、真実は本人のみぞ知ることだが
もしも、次期総裁選で2期目を目指していたのなら
失礼ながら分析が足りない…と言わざるを得ない
コロナ禍2年目の今年前半で、宣言や措置が解除された日より
宣言、措置の期間が大半を占めた
首相はワクチン接種が進めば政権も浮揚すると繰り返し強調したが
自粛疲れ、変異株の流行、そして夏という季節…
これらのリスクに、ワクチン1本だけで乗り切れると考えていたのなら
あまりに心もとないと言わざるを得ない
もちろん、ではどうすれば良かったのか?難しい問題だが
議院内閣制のこの国では、議員たちの多数決で決まる仕組みである以上
民意というより、議員の思惑で決まる
そうである以上、支持率低迷は所属議員にとって死活問題であり
選挙が近い今、内閣の顔ぶれを見直すというより、内閣そのものを見直すことに
思惑が傾くのは、ある意味当然の流れなのだろう
この流れにあらがってみたが、ダメだった…としたら
分析を見誤ったと言わざるを得ない
人生には、自分でできることは半分
自分ではできないことが半分
ぼくはそう思う
ただ、首相の言葉を借りれば
「いずれにせよ」首相は自分でできることを精一杯やったと思う
一国民として、感謝と慰労の言葉を贈りたい
ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。