日本大学附属病院の建替え工事をめぐる背任事件
多額の発注費用に混ぜ込み、大学の資金を我がモノにしようとした
容疑者2名の逮捕がニュースになった
会社の金を横領したり、公共工事で賄賂を受け取ったり…
冒頭のニュースに留まらず、この手の事件は後をたたない
ただ…ぼくがなぜこのニュースソースを取り上げたのか
それは、大学のお金は即ち学生(やその家族)から集めたお金だからだ
経済的に苦境にある中、苦労して用意し収めた学費が
一部の学校運営者の私利私欲のために横領されていたとすれば
極めて悪質な事件の一つと言わざるを得ない
特に、この2年近くコロナ禍にあって
授業料を収めるため、働き、蓄えることのハードルが一段と高くなっている
授業料を払えず、退学を余儀なくされた学生もいる
対面授業も少しずつ再開している学校もあるが
依然としてリモート授業がベースで、孤独と闘いながら、お金の不安と闘いながら
学生生活を送っている人たちがいる
この事件で、大学の看板が傷つけられたというよりも
学生の心を傷つけたという最大の罪に
どう償っていくのだろうか?
法の裁きは当然のこととして
人として、この先どのように生きていくつもりなのだろうか…
考えても仕方ないことかもしれないが
無慚としか言いようがない…