これから登山やハイキングをはじめてみようかな
と考えている人たちへ少しでも参考になれれば
そんなコンセプトで、ぼくの拙い登山経験をもとに
書いていきます。
第1回目のテーマは「登山の向き不向きな人」についてです。
もちろん、登山やハイキングに資格なんていりません。
誰もがチャレンジできる手軽な趣味の一つだと思います。
一方で、ここ近年コロナ禍の影響かどうかはわかりませんが
登山初心者の遭難事故が増加しています。
原因は三者三様ですが
要約すると
1.準備不足(計画と装備)
2.技術不足
3.体力不足
が主な原因と考えられます。
山は遠くから眺めると簡単に登れそうな錯覚を覚えます。
有名な山に登ればちょっとした自慢や話のネタになります。
何より特別な道具などを想起させることがなく
日常生活で運動する服装で登れそうな感覚を懐きます。
しかし、山はリスクのある場所です。
どのようなリスクでしょうか。
1.低体温症、高山病などによる体力低下が招く
体調不良・行動不能状態に陥るリスク(自己起因)
2.滑落や登山ルートを見失い下山できなくなるリスク(技術不足=自己起因)
3.天候悪化、クマに襲われるリスク(環境、外部起因)
と、これらを聞くと登山をしてみたいという気持ちも萎えますよね。
でも、気持ちが萎えそうになった方は「登山に向いている人」です。
逆に、このような話を聞いても耳を貸さず、大丈夫と根拠もなく
やり過ごすような人は、ズバリ「登山に向いていない人」です。
まとめると、登山に向いている人とは
リスクを想像でき、そのリスクに対策を講じることができる人です。
その対策の第1歩は「自分を知る」ことです。
自分の体力と保有スキルで挑戦可能な山はどこなのか?
山データを調べれば、必要な体力とスキルレベルがわかります。
それらの情報と自身の体力スキルを照らし合わせて
登頂から下山まで(帰宅まで)リアルな計画を立て
確実にゴールすることです。
計画がアバウトだったり、エスケーププランがなかったり
するのはリアルな計画とは言えません。
おわりに…
登山における「勇気ある人」とは
危険を顧みず歩を進める人ではありません。
危険を察知したら迷わず撤退することを決断できる人です。
パーティーを引率するリーダーならなおさらこの点が
とても重要です。
山は逃げません。(笑
初回で登頂できなくても
何度でも挑戦すれば良いのです。
また、過去に登ったことがある山であっても
季節や天候によって難易度は大きく変化します。
そういう意味では同じ山であって同じ山ではない
とも言えます。
山と向き合うとき、どこまでリスクを想起できるか
どこまでそのリスクと真摯に向き合えるか…
感動はその先にあります。