内閣官房参与の高橋洋一氏の発言が
物議を醸している
曰く
日本の感染状況は「さざ波」と表現
もしも五輪を中止したら
世界から笑われる…
とのこと
高橋氏は個性的な発言をする人物との印象がある
「なるほど」と思うこともあり、それはそれで
面白いのだが、やはり「人の口に戸は立てられない」
のだけれども
今回の発言は、さすがにいただけない…
理由は2つ
1つは「さざ波」の背景にあるのは、相対的な言葉だ
つまり「他国に比べて」との隠語がある
これはリーダーとして完全にNGだ
リーダーは一人も犠牲者を出さない、ここを原点に行動する
他方、感染率、死亡率にこだわるのはリーダーではなく
マネジャー的思考だ
2つは「世界から笑われる」の背景にあるのは
他者の目を気にする思考だ
これは自ら考えることに対する大きな障壁となる
ぼくが懸念するのは、高橋氏独りが他者の目を気にする分には
何も構わないのだが、この発言に無条件に影響を受ける人たちだ
笑われる→恥ずかしい→笑われないようにする?
しかし、笑われないようにするとは一体どうすることなのか?
こんな解のない問いに神経を使う価値が本当にあるのだろうか?
人々が不安に包まれている中、漠然とした懸念で不安を膨張させる
べきではない
影響力のある人たちは、具体的な道すじを示して
希望をもてる発信に腐心するべきだと
ぼくは思う