三菱電機が鉄道車両向け空調機器の製造過程で
長年にわたって出荷前に必要な検査を怠ったり
架空のデータを記入したりしていたことが
関係者への取材で判明した。
不正な検査は35年以上前から繰り返されていたとみられる。
同社は「安全性に問題はない」としているが
詳しい社内調査や顧客への説明に着手した。
この手の不正は後をたたない
この問題の根っこにあるのはなんだろうか?
必要な工程を行わずして、行ったかのように偽る
受託者視点で目先のメリットで言えばコスト削減
先々のメリットで言えば製品のライフサイクルが
手前に訪れる
丈夫で長持ちするものを作れば
作り手の商いが先細りする
良いものを作ろうとすることは
将来の己の糧を差し出すほどの覚悟が必要になる…
転じて自動車業界に目を向ければ
これまでの化石燃料で動力を得るエンジンから
電気で動力を得るモーターへと転換期を迎えている
自動車関連業界で働く人は国内で500万人とも言われる
エンジンとモーターでは製造工程や使用部品も異なる
だが日本は決して技術的な課題から転換を拒んでいるのではない
500万人が将来に渡り、自動車業界で働けるかどうかを
慎重に吟味しているのだと思う…そう思いたい…
人は得てして変化に臆病になる
未知に対する不安があるからだ
しかし、世の中は無常であるならば
望むと望まざるに関わらず変化に身を投じていくしかない
だからせめて、変化に身を投じていく人たちへ
神の加護を祈らずにはいられない
きみに幸あれ