某保険会社が課長級職を立候補制にすると発表した
先日の45歳定年の話題といい、サラリーマンの働き方や意識に
大きな変化をもたらす動きが起ころうとしている
事実上の終身雇用制度が終わってから久しい
この間、企業はある意味で社員を「ふるいにかける」ため
昇給・昇格の指標となる、評価制度の改訂を繰り返し
人事評価のしくみは、より複雑なものへと変遷していった
これにより、評価者と被評価者の間には、噛み合わない会話が増えていく
そして、制度をガラス張りにしたことで、被評価者の鬱積した不満は爆発し
退職・転職へのトリガーになっていく…
ここに2つの問題がある
1つは、これを意図的に行っている企業は別として、そうではなく
単に他企業に準じたり、公正さや透明性などをアピールするために
実施している企業は、不本意な結末を迎える可能性があること
つまり、辞めてほしくない人が辞め、辞めてほしい人が残るということ
もう1つは、出ていく人も、残る人にとっても後味が悪い空気になっていくこと
つまり、働きがい向上というテーマに対して逆行していくということ
この問題の根底にある問題については、いつか別の機会で述べたいと思う
仕事と向き合うとき
挑戦する気概を発揮する人、発揮する場面があれば
応戦することで結果を出す人、出す場面もある
立候補というのは
自らの意思によれば、それは挑戦だと思う(自薦)
他者の意思によれば、それは応戦だと思う(他薦)
皆誰もが、挑戦と応戦の2つの側面を持っている
ただ、ベースは応戦なのではないかと思う
挑戦を維持し続けていくことは至難の技だと思う
立候補制…
どうなるのか…行く末を見守りたい…