アンチノミー…二律背反
ぼくたちの日常にはこうした矛盾に溢れている
「なんでも相談してね」→「それくらい自分で考えて!」
「なんでミスしたか説明して」→「言い訳しない!」
働き方改革…これも二律背反かもしれない
「有給消化率が低いから、積極的に休暇取得してください」
→「残業を抑えて!」
休みを取るために前日まで連日遅くまで働く…
休みは溜まった疲労で寝て過ごす…
これでは一体何のための休暇取得なのか…となってしまう
だが、人は人との関わり合いの中で生きていく以上
アンチノミーは存在し続ける
そう…決してなくなることはない
なので、相反する命題に対して、そのどちらも受け止めて乗り越えていくしかない
中国仏教(天台哲学)の中に、四句推檢(しくすいけん)という考え方がある
ある(有)、なし(無)、いずれも(有無)、いずれでもない(有無以外)=四句
二律背反とは「いずれも」と「いずれでもない」にあたる
何が正解なのか?
思い悩むことも多い
そんなとき、ぼくは
「いずれでもあり、いずれでもない」と
自答する
常に予断を排して穏やかに見つめ笑みを浮かべて精一杯生きる
そんな人に、ぼくはなりたい